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第1話 生業(なりわい)の起点

投稿日時:2009/07/01(水) 06:00rss

せっかく毎日書いているブログなので週に一度は、何か将来に残せるものを
と考え今回この『莫大小屋今昔物語』と題した莫大小、小高莫大小工業株式会社
そして私を軸に書き綴ってみようと思いました。
つたない文章ではありますがご笑読いただければ幸いです。



第1話 生業(なりわい)の起点

戦後間もない1948年、東京江戸博物館の目の前、
天麩羅で有名な天亀八の裏手、墨田区亀沢町に祖父は莫大小工場(めりやすこうば)を開きました。

私と名刺交され方は、聞き覚えのあるフレーズだと思いますが
「莫・大・小(ばく・だい・しょう)と書いてメリヤスと読みます」
そもそもこの莫大小(めりやす)という完璧な当て字の由来は何なのでしょう。

説はいろいろと有ります。

Wikipediaより
日本のメリヤスは江戸時代の延宝 - 天和 - 貞享 - 元禄(1673年 - 1704年)
のいずれかの時期に輸入・伝来したとされ、ポルトガル語のメイアシュ(meias)
スペイン語のメジアス(medias)の転訛とされる。日本語のメリヤスを指す言葉としては
莫大小を当てるが、その理由の一つとして日本国内の旧来の布地に比べて
伸縮性があることとする説がある。
日本では昭和30年代頃までは機械織りによる薄地の編物全般をメリヤスと呼称し
肌着・靴下等の伸縮性を求める衣類全般、または伸縮する生地を指した。





私が先人達から言い聞かされていたのは『莫・大・小』つまりニットは
大小いくらでも伸び縮みする』という当て字なんだと。

変わったところでは、お芝居などで女性が化粧をしたり、手紙を書いたり
読んだりする場面で演奏される曲もめりやすと言うそうです。
こちらも役者の演技に合わせて伸び縮みするところが、キモのよう。

その後、唄の世界で使われていた『女里弥寿(めりやす)』が『莫大小』に変わったとか?
以前も書きましたが武士の内職になった編み物、武士からすれば”女”が入る言葉を
嫌がったのかもしれませんね。

◎手編みは武士のたしなみ?
http://next30.keikai.topblog.jp/blog/b/10014616.htm




さて話しは戻りますが千葉の田舎から出て、この地についたのか目指したのか
とにかくこの墨田区のメーカーで修行した祖父は独立を果たします。

姉はいたものの長男だった父が1945年生まれですのでまだ3歳。
混乱期に将来の不安を抱えての船出だったのではないかと想像できます。
いずれにしてもこの英断が今の小高莫大小工業株式会社の起点であることは言うまでもありません。

当時、目の前の両国駅は総武線の終着駅
つまり千葉方面と東京を繋ぐ一大流通拠点だったのです。
今から20年ほど前。私が小学校ぐらいまでは、現在の江戸東京博物館のところには
やっちゃ場とよばれた青果市場がありました。
父は子供のころ、よくそこへ忍び込みバナナなど
当時高嶺の花だった果物を拝借したとか・・・ 布と生地

戦後の復興に誰もが躍起になっていた、そんな活気のあった時代の中
祖父は、スキー帽の生産を祖母と二人三脚で始めたのです。




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ポロ衿いわゆるリブを創り続けて60余年。下町の莫大小屋(メリヤス)小高莫大小工業株式会社/next30.com代表。2005年7月より第二創業を始める新米経営者。『リブを服でないモノに商品化したい!』という志の元、日々奮闘中!

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